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金属部品のサビ対策に必須!防錆袋とは?仕組み・選び方・現場導入のポイント

製造現場・資材部門で日々課題となる「サビ(錆・腐食)」。
特に金属部品は、保管・輸送のほんの些細な条件差でサビが発生し、クレーム・追加工・納期遅延など、現場の大きな負担につながります。

そのなかで、
「防錆袋(VCI袋)」は、最も手軽で再現性が高い防錆手法
として企業導入が進んでいます。

本記事では、

  • なぜサビが発生するのか
  • 防錆袋とは何か
  • 他製品との違い
  • 選定ポイント
  • 現場への導入ステップ

まで、網羅的に理解できる“現場目線の解説”としてまとめました。

なぜ「金属部品のサビ」が製造現場・資材部門で起こるのか

サビ(錆/腐食)が発生するメカニズム

金属のサビは、以下の3要素がそろうと発生します。
 1. 水分(湿気)
 2. 酸素
 3. 温度変化による結露

鉄の場合は「酸化鉄」、銅の場合は「緑青」など、金属ごとに種類は異なりますが、メカニズムは共通。
特に現場では、
• 加工後の微量な水分
• 洗浄後の乾燥不十分
• 気温差による“結露”
• 包装材内の“湿度こもり”
 など、わずかな条件差でも腐食が進行します

保管・輸送時に特に起こりやすい条件(湿度・温度・素材・輸送環境)

サビが多発するのは、以下のようなケースです。
● 湿度が高い(相対湿度60%以上)
 特に梅雨〜秋にかけては高湿環境となり、錆のリスクが急上昇。
● 工場の温度差による“結露
 • 朝の冷え込みと日中の温度上昇
 • 空調のON/OFF
 これらで包装内に水滴が発生し、腐食要因となります。
● 海外輸送(海上コンテナ)
 コンテナ内は結露しやすく、海上輸送=サビ発生率が最も高い環境です。
● 金属素材によるリスク差
 • 鉄:最もサビやすい
 • 銅・真鍮:有機酸で腐食しやすい
 • アルミ:白錆が発生しやすい

サビが起こると現場にどんな影響があるか(クレーム・コスト・納期)

サビは1点発生するだけでも、現場に大きな負担をもたらします。
● クレーム発生・信用低下
 「サビ=品質不良」と判断されやすく、顧客信用に直結。
● 追加工・研磨コスト
 軽度のサビでも再研磨が必要となり、1個あたり数百円〜数千円の損失
● 納期遅延
 再加工・検査やり直しでラインが止まり、別の案件にも影響。
● 現場負荷増大
 担当者の手戻り、在庫整理、仕分けなど、“目に見えないロス”が増加。

「防錆袋」とは何か?仕組みとメリット

防錆袋の構造・気化性防錆(VCI)とは?

防錆袋は、気化性防錆剤成分を練り込んだポリエチレン袋です。
●気化性防錆剤の仕組み
 1. 袋内部で防錆成分が“気化”
 2. 金属表面に分子レベルで吸着
 3. 目に見えない防錆皮膜を形成
 4. 水分・酸素の反応を抑制
 つまり、
 袋に入れただけで金属表面をコーティングする防錆技術です。

他の防錆手法(防錆油・防錆紙・乾燥剤)との比較

防錆手法の比較

手法特徴作業性再現性臭いコスト
防錆油高い防錆性能×
油処理が重い
×
強い
防錆紙一部金属に有効
密閉条件に依存
乾燥剤湿度低減
追加作業あり

開封後性能低下
防錆袋包むだけで防錆
最も簡易

気化成分が均一

無臭タイプあり

総コスト低い

特に防錆袋は、
• 油処理不要
• 作業軽減
• 廃棄も簡単
• 環境負荷も低い
という点で、最もバランスが良い防錆手法です。

防錆袋を使うメリット(作業効率、環境負荷、コスト)

● 作業効率
 • 入れるだけ
 • 手袋汚れなし
 • 洗浄工程不要
 結果として、
 1個あたりの作業時間が30〜70%削減できます。
●環境負荷
 • 無臭VCI
 • RoHS・REACH対応タイプあり
 • 油処理の廃液ゼロ
●コスト
 • 工程削減(油・洗浄・乾燥)
 • 不良削減
 • 再研磨コスト低減
 総合的には、最もトータルコストが下がる防錆手法です。

選び方・仕様チェックポイント

金属素材別(鉄/非鉄)対応の違い

防錆袋の選定は、金属との相性が非常に重要です。
サビには鉄で発生する赤サビと非鉄金属(銅やアルミニウム)で発生する青サビ、白サビ等に分かれ、それに合わせて防錆袋も鉄用と非鉄用に分かれるため、注意が必要です。

保管・輸送期間に応じた「有効期間」と「密閉条件」

●有効期間の目安
 • 保管:6か月〜2年
 • 海外輸送:1〜3か月
 ただし、密閉されていることが前提です。
 密閉できていないと、気化性防錆剤が外へ逃げ、効果が大幅に低下します。

袋の形状・サイズ・厚み・開口形状の選定

●チャック袋
 少量部品・社内保管に最適。
●平袋
 大量部品、量産現場向け。
●ガゼット袋、角底袋
 箱に入れやすく、輸送で最も採用されるタイプ。
●厚み選定
 • 0.05mm:軽量品・短期
 • 0.07mm:一般品
 • 0.1mm:大型部品・長期保管
 • 0.15〜0.2mm:屋外倉庫対応

導入ステップ&現場運用のポイント

社内導入前チェックリスト(現状分析/課題整理)

1. サビ発生の“発生箇所”を特定
2. 採用している包装材の整理
3. 結露リスクの有無
4. 保管日数・輸送距離
5. 金属素材の種類
6. 必要工程(油処理の有無)

サンプル試験・実証導入の進め方

1. 金属に適した防錆袋を選定
2. サンプル袋で小ロット試験
3. 評価項目の設定
 o サビ発生有無
 o 包装時間
 o 密閉性
4. 1〜2週間の実証
5. 条件フィードバック → 最適仕様へ

導入後の運用・管理

• 開封後の防錆袋は“密閉保管”
• 保管棚は直射日光を避ける
• 出荷前の封緘を徹底
• 海外輸送は乾燥剤併用を推奨

現場作業の流れ変更点

防錆袋を使用すると、工程が大幅に変わります。
従来:
  洗浄 → 乾燥 → 油塗布 → 包装
防錆袋:
  洗浄 → 包装
  (油塗布・乾燥工程が不要)

よくある質問(FAQ)

複数素材(鉄+銅など)が混在する部品を一袋で防錆できますか?

金属ごとに適したVCI処方が異なるため、基本は“素材別に袋を分ける”のが推奨ですが、鉄にも非鉄にも対応した兼用タイプもございます。

どのくらいの期間でサビの発生を防げますか?

一般的には以下が目安です。
• 国内保管:6か月〜2年
• 海外輸送:1〜3か月
※密閉状態が前提。

海外輸送/湿度の高い倉庫でも使えますか?

はい、使えます。
ただし、ピンホール対策としてフィルムの厚みを上げたり、乾燥剤との併用を検討したりなど、環境に合わせた仕様が必要です。

実践時の注意点・現場での“落とし穴”

• 密閉不足
• 適切でないVCI処方の選択
• 開封後の袋保管が不適切
• 濡れた手袋での投入
 小さな運用ミスでも効果が下がるため、現場の作業者の方に正しい手順で梱包作業をおこなっていただくことが重要です。

まとめと次のステップ

自社で“防錆袋”を検討すべきかの判断ポイント

• サビ不良が年間1件でもある
• 海外輸送がある
• 油処理工程に負荷がある
• 研磨・洗浄コストが高い
• 再現性のある手法が欲しい
1つでも当てはまる場合、
防錆袋の導入メリットは大きいといえます。

見積・サンプル請求を始めるためのアクション

1. 金属素材・包装形態を整理
2. 保管期間・輸送条件を確認
3. VCIの処方と袋形状を選定
4. サンプルで小ロット評価
5. 実証 → 導入決定

甲賀高分子株式会社 フィルムソリューションズは、
「包装フィルムに強みを持つ包装資材メーカー」として、
単なるモノづくりではなく、現場課題(コト)を解決する提案力を強みとしています。

• 金属部品の防錆課題
• 海外輸送のサビ対策
• 包装工程の省力化
• 最適なVCI選定
• 試作 → 評価 → 現場導入まで一貫サポート
「サビで困っている」「最適な袋が選べない」など、どんな悩みでもお気軽にご相談ください。

 

公式サイト:https://film.koga-polymer.co.jp/

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