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再生材100%への切り替えと安定生産の実現事例
お客様のお悩み

家電製品を製造されているお客様から、環境負荷低減のため、製造工程で使用している包装用フィルムを、従来のバージン材から再生材へ切り替えたいとのご相談をいただきました。
対象となるフィルムは、バッグキャビネットの製造ラインにおける最終の梱包工程で使用されており、ここでトラブルが発生すると生産ライン全体に影響するため、材料変更には非常に高い品質と安定性が求められていました。
また、約20年にわたりバージン材を使用してきたことから、「再生材では品質や作業性が低下するのではないか」という懸念もありました。そのため、従来と同等の品質と安定生産を維持しながら、包装資材の環境対応を実現できるかを十分に検証することが大きな課題となっていました。
当社のご提案
従来の単一バージン材から、複数の再生材を組み合わせたブレンド再生材への切り替えをご提案しました。
単に再生材へ置き換えるのではなく、品質と安定生産を最優先に、部材への影響確認、温度環境試験、化学物質の移行試験など、実際の使用環境を想定した検証を重ねました。
ラインテストでは、熱溶断時に樹脂が糸状に残る「ヒゲ」の問題も発生しましたが、原因となる樹脂の流動特性を分析し、MFR値を見直すことで解決しました。こうした検証と改良を繰り返し、再生材でも従来品と同等の品質と生産安定性を確保できる仕様を完成させました。
結果

再生材を100%活用した材料への切り替えを実現し、CO₂排出量を76%削減することができました。年間では、約54トンのCO₂排出量削減につながりました。
さらに、原材料価格が大きく上昇する環境下でも、再生材を組み合わせる独自のブレンド技術によって、コスト上昇幅を20%に抑制することができました。
品質面でも、各種試験や実機での検証を重ねたことで、従来の生産ラインを維持したまま安定生産を実現しました。環境負荷低減だけでなく、品質維持、コスト抑制、原材料の安定調達にもつながる改善事例となりました。
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